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何でもそろう「京の台所」 京都・錦市場(にしきいちば)

京都・錦市場(にしきいちば)は、京都の食材のほとんどが購入できることから「京の台所」と呼ばれています。

 

こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の木製御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。

ご来店いただき、ありがとうございます。

さて本日は「錦市場(にしきいちば)」のご紹介です。

祇園(ぎおん)や八坂神社(やさかじんじゃ)がある「四条(しじょう)通り」から一本上がった「錦小路(にしきこうじ)通り」に、錦市場はあります。

ちなみに京都では、北に行くことを「上がる」、南に行くことを「下がる」と言います。

東の端「錦天満宮(にしきてんまんぐう)」から、西の「高倉(たかくら)通り」まで、長さ390メートル程の道沿いに、およそ130もの店舗が並び、京都の食材のほとんどが購入できることから「京の台所」と呼ばれてきました。

錦市場の起源は、1200年前の平安時代まで遡(さかのぼ)ると言われています。

当時この辺りには冷たい地下水「錦の水」が湧き出ており、これを利用して(冷蔵保存のような感じでしょうか)新鮮な海産物を「京都御所」へ納める店が集まり、市が建ったそうです。

錦市場のお店に欠かせない「錦の水」は、今でも錦天満宮の地下から湧き出ており、朝からお店の人たちが汲みにこられています。

 

錦市場に、旬の京野菜を販売する青果店が進出したのは、江戸時代の半ばだそうです。

京都を代表する人気絵師「伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)」も、錦市場の青果店の長男として生まれました。

2016年「伊藤若冲生誕300周年」記念として、店のシャッターに若冲の作品が描かれています。

若冲は、56歳からの3年間、全く絵を描いていない時期がありました。

「京都錦小路青物市場記」によると

1772年、錦高倉の青物市場に、突然営業禁止命令が出されたそうです。

これに対し、死を覚悟しながら対処したのが伊藤若冲で、その間絵筆を置き、3年間市場のために奔走したといわれています。

伊藤若冲が命賭けで守ったこの錦市場を、また一度、違う目線でお店を眺めながら散策してみてはいかがでしょう。

 

工房沙彩では、お持ちの御朱印帳を彩どる「しおり」や「留帯」を販売しております。

職人が一つ一つ丁寧に作り上げた商品で、ちりめんと水引の二種類がございます。

よろしければ、ショップで確認してみてくださいね。

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