熊野三山(くまのさんざん)とは? 京都熊野神社(きょうとくまのじんじゃ)で御朱印
「京都十六社朱印(きょうとじゅうろくしゃしゅいん)めぐり」紹介シリーズ。
今回は、京都熊野神社(きょうとくまのじんじゃ)の御朱印を紹介させていただきます。
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の木製御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
「京都十六社朱印めぐり」本日の紹介は、京都熊野神社(きょうとくまのじんじゃ)です。
ご利益は「縁結び(えんむすび)・安産(あんざん)・病気平癒(びょうきへいゆ)」
ご祭神については、下記のブログで書かせていただいているので、読み返していただければ幸いです。
熊野神社とは、熊野三山(くまのさんざん)のご祭神である、熊野権現(くまのごんげん)の勧請(かんじょう:祭神を他の神社に移すこと)を受けた神社のことで、全国に3000社ほどあるそうです。
「京都十六社朱印めぐり」では、その中でも「京都三熊野」と呼ばれている「京都熊野神社」「新熊野神社(いまくまのじんじゃ)」「熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)」を巡っています。
平安末期に、生涯34回も熊野詣で(もうで)を行ったといわれる「後白河法皇(ごしらかわほうおう)」が、京都にも…と迎い入れたのが始まりとされていますが、この法皇をも虜(とりこ)にしてしまう「熊野信仰」について、三回に渡り書いてみたいと思います。
まずは「熊野三山(くまのさんざん)」についてです。
「熊野三山」とは、和歌山県に鎮座する「熊野本宮大社(ほんぐうたいしゃ)」「熊野速玉大社(はやたまたいしゃ)」「熊野那智大社(なちたいしゃ)」の三社の総称です。
ちなみに、今回巡った三社
「新熊野神社」は「熊野本宮大社」
「京都熊野神社」は「熊野速玉大社」
「熊野若王子神社」は「熊野那智大社」
に相当しています。
今でこそ「熊野三山」と、一体して捉(とら)えられていますが、その起源はそれぞれ違いました。
「熊野本宮大社」は森や熊野川がご神体
「熊野速玉大社」は神倉山(かみくらやま)の頂上にある「ゴトビキ岩」がご神体
「熊野那智大社」は那智の滝がご神体
と、自然が神さまでした。
(2017年に撮影した、那智の滝です)
もともと「神道(しんどう)」は、特定の自然(山や海、巨木など)を神さまとして崇(あが)めていました。
これは、狩猟により生活を営(いとな)んでいたためだそうです。
そして稲作の発展により、豊作を祈るため、農耕の神さまや太陽の神さまが登場します。
そして、古事記や日本書紀に登場される神さま、つまり私たちの祖先である神さまが登場するのです。
熊野の神さまも、この祖先信仰により
「熊野本宮大社」は須佐之男命(スサノヲのみこと)
「熊野速玉大社」は伊邪那岐命(イザナギのみこと)
「熊野那智大社」は伊邪那美命(イザナミのみこと)
が割り当てられ体系化され、仏教や修験道(しゅげんどう)と融合し、今日のように一体となったそうです。
熊野信仰は奥が深いんです!
次回は「熊野権現(くまのごんげん)」について、書いてみたいと思います。
工房沙彩では、日本神話ををモチーフにした、檜(ひのき)の御朱印帳を販売しております。
よろしければ、商品ページで確認してみてくださいね。