熊野権現(くまのごんげん)とは? 京都・熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)で御朱印
「京都十六社朱印(きょうとじゅうろくしゃしゅいん)めぐり」紹介シリーズ。
今回は、熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)の御朱印を紹介させていただきます。
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
「京都十六社朱印めぐり」本日の紹介は、熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)です。
ご利益は「学業成就(がくぎょうせいじゅ)・商売繁盛(しょうばいはんじょう)」
ご祭神は、国常立神(クニトコタチのかみ)・伊邪那岐神(イザナギのかみ)・伊邪那美神(イザナミのかみ)・天照皇大神(アマテラススメおおかみ)
(熊野若王子神社のご由緒通りに記載しました)
社名の「若王子」は、天照大御神の別号「若一王子(にゃくいちおうじ)」にちなんでいるそうです。
また「熊野那智大社」に相当する神社なので、神社の裏には「千手の滝」が流れています。
さて、前回に引き続き「熊野信仰」について
今回は、熊野三山(くまのさんざん)のご祭神、「熊野権現(くまのごんげん)」についてです。
正直に言いますと、私は「熊野権現」を、長らく人の名前だと思っていました(汗)
「権現(ごんげん)」とは、神さまに対する称号です(天照大御神(アマテラスおおみかみ)の「大御神」のようなもの)。
その昔、日本の神さまは、仏教界の仏さまが仮の姿で現れたものである、という思想がありました。
(まさに、熊野三山それぞれの主祭神は、神さまと仏さまが一体となっておられます!)
「権」いう文字は「臨時の」「仮の」という意味があり、「権現」は、仏さまが「仮に」神さまの形を取って「現れた」という意味になります。
そして「熊野権現」は、熊野に鎮座しておられる神さまの総称となります。
(2017年に撮影しました)
「熊野本宮大社(ほんぐうたいしゃ)」の主祭神・家都御子大神(ケツミコのおおかみ)は、須佐之男命(スサノオのみこと)の別名で、仏さまは阿弥陀如来(あみだにょらい)
「熊野速玉大社(はやたまたいしゃ)」の主祭神・熊野速玉大神(クマノハヤタマオのおおかみ)は、伊邪那岐命(イザナギのみこと)の別名で、仏さまは薬師如来(やくしにょらい)
「熊野那智大社(なちたいしゃ)」の主祭神・夫須美神(フスミのおおかみ)は、伊邪那美命(イザナミのみこと)の別名で、仏さまは千手観音(せんじゅかんのん)
上記の三柱を指して「熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)」と呼ばれています。
「熊野三所権現」以外にも権現は九柱おられ、合わせて「熊野十二所権現(くまのじゅうにしょごんげん)」と呼ばれています。
ちなみに、その中に「天照大御神」もおられます。最初に書いた「若一王子」が別名で、仏さまは十一面観音(じゅういちめんかんのん)です。
なんだか、壮大な世界観になっていますね。本当に「熊野信仰」は奥が深いです。
工房沙彩では、日本神話をモチーフにした、檜(ひのき)の御朱印帳を販売しております。
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