祝・世界遺産登録30周年! 京都・仁和寺(にんなじ)で御朱印
京都・仁和寺(にんなじ)は、仁和4年(888年)第59代宇多(うだ)天皇によって建立された門跡寺院で、世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録されています。
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の木製御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳の和紙に新たな命を吹き込んだ「和紙香(かみこう)」「和紙華(かみか)」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
さて京都では「京の冬の旅」と題して、通常は非公開の文化財を特別に公開するイベントを、毎年行っています。
特に今年(2025)は、「古都京都の文化財」が世界遺産に登録されてから30周年を迎えるのを記念して、世界遺産寺院の非公開の文化財を、
また再興20周年を迎える「洛陽三十三所観音霊場」の寺院にもスポットをあて、普段は見学できない庭園・仏像・襖絵・建築など、様々な文化財が特別公開されています。
最近、京都の寺院から足が遠のいていた私ですが、気になる寺院が数社ありましたので訪れてみました。
その中で今回は「仁和寺(にんなじ)」を紹介させていただきます。
仁和寺は、真言宗御室(おむろ)派総本山で「御室御所」と呼ばれ、代々皇室から住職を迎えた門跡(もんぜき:皇族・公家が住職を務める特定の寺院)です。
仁和4年(888年)第59代宇多(うだ)天皇によって建立されましたが、その後出家され、法皇になられてから崩御されるまで、この地に住んでおられたそうです。
仁和に建立されたので「仁和寺」と名付けられたと、案内してくださった僧侶の方がおっしゃっていました。
(確か「建仁寺(けんにんじ)」もそうだったはず!)
さて今回特別公開されたのは、まず「経蔵(きょうぞう)」 経典(きょうてん:お釈迦さまの教え)を収蔵する御堂で、建立は1640年代、重要文化財に指定されています。
内部には、八角形の回転式輪蔵(りんぞう)があり、輪蔵には768の経箱が設置されてあります。その経箱の中には「天海版一切経(てんかいばんいっさいきょう)」という経典が納めてあります。
その中のひとつが展示されてありましたが、経箱の中には数冊の経典が納められており、経典は版画で作られたものだと、僧侶の方がおっしゃっていました。
(家に帰ってから調べると「天海版」は日本における初めての版本で、木活字によって印刷されたものだそうです)
また、輪蔵の正面には、釈迦如来(しゃかにょらい)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、普賢菩薩(ふげんぼさつ)など六仏が安置されており、側壁には菩薩や十六羅漢(らかん)図が描かれています。
経蔵内部を、じっくり拝見させていただきましたが、上の内部の写真は、仁和寺のHPから拝借したもので、もちろん撮影禁止でした。
拝観の時「触らないでください」とはよく言われますが「カバンを当てないようお回りください」と言われたのは初めてでした(笑)
次は「五重塔(ごじゅうのとう)」 建立は1644年頃、こちらも重要文化財です。
五重塔は、仏舎利(ぶっしゃり:お釈迦さまの遺骨や遺物)を納めるための、仏塔(ぶっとう)の形式の一つです。
下から「地・水・火・風・空」からなるもので、それぞれが5つの世界(五大思想)を示し、仏教的な宇宙観を表しているそうです。
高さ約36m、塔の各層の屋根の大きさがほぼ同じという、細身で調和のとれた優美な姿は、近世五重塔の代表作とされています。
美しい極彩色の仏画で飾られた塔内部は、中央の心柱(しんばしら)を囲むように四天柱(してんばしら)が塔を支え、胎蔵界(たいぞうかい)五仏が安置されています。
こちらは内部には入れず、塔の外からガラス越しに拝見させていただきましたが、太陽の光が反射し、見えにくい状況で少し残念でした。
上の内部の写真は、再び仁和寺のHPから拝借したものですが、こんなに素晴らしい空間だったんですね!?
仁和寺には、国指定名勝の庭園があります。
そして、仁和寺といえば「御室(おむろ)桜」です!
京都市内一の遅咲きの桜で、根本から枝を張り、樹高が低いのが特徴です(桜が咲いていないと、梅園や果樹園と間違えます(笑))。
江戸時代から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われているそうです。
京都では、この「京の冬の旅」以外に、春と秋にも「京都非公開文化財特別公開」を行っています。
私も毎年楽しみにしているのですが、気付くと終わっている(汗)ということが多く、特に最近の観光客の多さに足が遠のいていました。
ただやっぱり訪れると癒されますね。皆さまも、ぜひ訪れてみてください。
工房沙彩では、御朱印帳の和紙を利用して、神さま仏さまとご縁のある和紙たちに、新たに命を吹き込み誕生した商品「和紙香」を販売しております。
ご先祖様にお香と仏花を一度にお供えしていただける商品となっております。
よろしければ、ショップで確認してみてくださいね。