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日本の歴史書「古事記」と「日本書紀」

「古事記」や「日本書紀」を読まれたことはありますか?

どちらも「天武(てんむ)天皇」の命によって編纂(へんさん:多くの材料を集め、書物にまとめること)され、天地の始まりから神々の世界の出来事と、天皇家の歴史が記されています。

日本神話 

こんにちは。京都にて、檜の木製御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。

ご来店いただき、ありがとうございます。

さて本日は、私が神さまのブログを書く時に、必ずと言っていいほど参考にする「古事記」と「日本書紀」についてです。

(読むのは現代語訳をしたものですけど…)

「古事記」は、681年頃「正しい天皇家の歴史を後世に残したい」という天武天皇の願いによって始まりました。

天武天皇の崩御によって、一旦は中断されたそうですが、711年に完成したそうです。

「稗田阿礼(ひえだのあれ)」という記憶力に秀でた者に、それまでにあった書物を誦習(しょうしゅう:読んでおぼえること)させ、その口述を「太安万侶(おおのやすまろ)」が4ヵ月かけて編纂し、出来上がったそうです。

(ってことは、稗田阿礼は30年近く記憶してたってこと!? すごすぎる! あやかりたい!)

一方「日本書紀」は、同じく681年、天武天皇の命により、日本初の正史(国家によって公式に編纂された歴史書)として始まりました。

こちらは多くの編纂者の手を経て、720年に完成したそうです。

そのため「古事記」は「国内向け」、「日本書紀」は「国外向け」と言われています。

神さまの登場する場面は「古事記」も「日本書紀」も、ほぼ同じ内容です。

ただ正直に言って、私は「日本書紀」の全文を読んでいません。

それは「古事記」のほうが読みやすいからです!(個人的私見(笑))。

「古事記」は物語として、「日本書紀」は資料として扱っています(上から目線ですが…)。

ご存じの方も多いと思いますが「日本書紀」には、本文のあとに「一書曰く(いっしょいわく:「こっちではこんなこと言ってます」ってことです)」という別の伝承が追記されていることが多いです。

異なった内容が記されていて、資料としてはおもしろいのですが、物語としては「しつこい!」となってしまうのです。

それに現物は「古事記」は全3巻だそうですが、「日本書紀」は全30巻と系図1巻があるそうです。

読めるわけがない(泣)と、最初から諦めがあります!

そして何より「私は神さまのお話が好きです」

「日本書紀」って「天皇」中心に書かれているんですよね(国外向けですから仕方ないけど…)。

「大国主(オオクニヌシ)命(のみこと)」の神話が「日本書紀」にはなかったりするんですよ!

さて、「古事記」と「日本書紀」の違いに、名前の表記の違いがあります。

例えば、

イザナギは「古事記:伊邪那岐」「日本書紀:伊弉諾」

スサノヲは「古事記:須佐之男」「日本書紀:素戔嗚」

これは「古事記」は、日本語本来の音を漢字で表現したから

「日本書紀」は、名前の持つ意味を漢字で表現したから、だそうです。

まだ「ひらがな」や「カタカナ」がなかった時代でした。

太安万侶は、漢字の「音読み」と「訓読み」を交ぜた日本語で「古事記」を書き上げたそうです。

逆に、国外向けの「日本書紀」は、当時の国際語だった「漢文」で書かれたそうです。

そこで、両方の原文を見てみましたが…

「確かにそんな気がする…(勉強不足…)」

 

 

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