月読(ツクヨミ)命(のみこと)がご祭神 京都・月読神社(つきよみじんじゃ)で御朱印
京都・月読神社(つきよみじんじゃ)は「月読(ツクヨミ)命(のみこと)」がご祭神の神社です。
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
さて本日は「月読(ツクヨミ)命(のみこと)」がご祭神の「月読神社(つきよみじんじゃ)」です。
以前にもブログで書かせていただきましたが、
(初期に書いた「月読命」を読み返していただければ幸いです)
ツクヨミは「天照(アマテラス)大御神(おおみかみ)」「須佐之男(スサノオ)命(のみこと)」と兄弟でありながら、日本神話にはほとんど登場しない、謎の神さまです。
しかし、意外やツクヨミをご祭神として祀(まつ)っている神社が、ウィキペディア(Wikipedia)によると13社あります。
(すみません… 勉強不足で)
その中で今回ご紹介するのは、京都市内にある「月読神社」です。
この神社は、松尾大社(まつおたいしゃ)の摂社(せっしゃ:本社に付属する関係の深い社)です。
(松尾大社については、また機会があれば…)
鎮座の由来ですが、日本書紀の中の「顕宗(けんぞう)天皇三年二月の条」に記されています。
顕宗(けんぞう)天皇が第23代天皇に即位された3年2月1日。
「阿閉臣(あへのおみ)事代(ことしろ:神の託宣を伝える者)」は勅命(ちょくめい:天皇の命令)を受け、日本を出て任那(みまな)に使者として派遣されました。
すると月神(つきのかみ:ツクヨミのことですね)が人間に憑依(ひょうい:乗り移ること)し、言われました。
「我の祖先の高皇産霊(タカミムスビ)は、最初に天地が溶けあったものを作った功績があります。民地を我・月神に奉りなさい。もし、我に献上するならば、福慶(ふくけい:めでたいこと)があるでしょう。」
そのため事代は都に還って、このことを奏上(そうじょう:天皇に申し上げること)します。そして朝廷は「歌荒樔田(うたあらすだ:山城国葛野郡の宇太村)」の地を、月の神へと奉り、そこに社を造営しました。
という、話です。
その後、桂(かつら)川の氾濫を避けるため、856年に安全な松尾大社のある松尾山麓・つまり現在の地に移されたそうで、この歌荒樔田の地が、現在のどの位置にあったのか、定かではないそうです。
ただ、桂川の左岸には、現在も月読の地名が残っており「月読橋」も存在します。
その境内には、神功(じんぐう)皇后ゆかりの安産信仰発祥の石「月延石(つきのべいし)」があります。
以前もご紹介した神功皇后が、筑紫に滞在された際、この石で腹を撫で安産されたそうです。
(御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)のブログで紹介しています)
そしてこの石を、ツクヨミの神託(しんたく:神さまのお告げ)により、舒明(じょめい)天皇が、筑紫から月読神社に奉納されたそうです。
そのため、今日まで広く「安産守護のお社」として、お参りする人が多いそうです。
「謎の神さま・ツクヨミ」ですが、実は安産の神さまでもあったなんて、なんだか意外ですね。
工房沙彩では、ツクヨミを始め「日本神話」をモチーフにした、御朱印帳を販売しておりますので、よろしければ、ショップで確認してみてくださいね。