酒樽が目印! 京都・松尾大社(まつおたいしゃ)で御朱印
京都・松尾大社(まつおたいしゃ)は、嵐山(あらしやま)のすぐ南に位置する、皇城鎮護(おうじょうちんご)の古社です。
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
さて本日は、京都の観光名所・嵐山(あらしやま)の南に位置する「松尾大社(まつおたいしゃ)」です。
以前ご紹介した「月読神社(つきよみじんじゃ)」は、松尾大社の摂社となります。
(読み返していただければ幸いです)
さっそくですが、写真の赤鳥居の上部に見慣れないものが垂れ下がっているのに気付かれたでしょうか?
これは榊(さかき)の小枝を束ねたもので「脇勧請(わきかんじょう)」と言います。平年は12束、閏年は13束吊り下げる慣わしとなっているそうです。
この形は『鳥居』の原始形式を示すもので、太古の昔、参道の両側に二本の木を植えて神を迎え、柱と柱の間に縄を張り、その年の月数だけの細縄を垂れて、月々の農作物の出来具合を占ったとされています。
ご祭神は「大山咋(オオヤマグイ)神(のかみ)」「市杵島姫(イチキシマヒメ)命(のみこと)
オオヤマグイは「須佐之男(スサノオ)命(のみこと)」の御子である「大年(オオトシ)神(のかみ)」の御子・つまり、スサノオの孫です。
古事記には「大山咋神またの名は山末之大主(ヤマスエノオホヌシ)神(のかみ)、この神は近淡海国の日枝山(比叡山のことですね)に座し、また葛野の松尾(松尾大社の背後にある松尾山のことです)に座す… 」とあることから、山を支配される神さまであることがわかります。
イチキシマヒメは「天照(アマテラス)大御神(おおみかみ)」とスサノオとの誓約(うけい)により誕生した神さまです。
(誓約のことも、過去のブログ「アマテラス」で書いておりますので、ご覧になってください)
古くから海上守護の霊徳を仰がれた神さまで、おそらく松尾大社を創建した「秦(はた)氏」が、朝鮮半島との交易する関係から、航海の安全を祈って勧請されたと伝えられています。
境内に入るとすぐ、奉納された多くの酒樽が目を惹きます。
(京都人にとって、松尾さんといえば、これやで!って感じです(笑))
オオヤマグイは、醸造の神さまでもあります。
また、 酒造は秦一族の特技とされ、 それも合わせて室町時代末期以降、松尾大社は「日本第一酒造神」と仰がれていたそうです。
「これを元水に加えて酒を醸造すれば、腐らない」という言い伝えがあるそうですよ。
境内には「お酒の資料館」もあります。
さて、松尾大社の神使いは「亀」と「鯉」です。
この地の神さまが太古の昔、国を拓(ひら)くため、保津川(ほづがわ:嵐山を流れる川です)を遡(さかのぼ)られました。
その際、急流は「鯉」、緩やかな流れは「亀」の背に乗って進まれたと伝えられ、以来「亀」と「鯉」は神さまのお使いとして崇められているそうです。
本殿正面門の左右両側には「幸運の双鯉(そうり)」と「幸運の撫で亀」が奉納されています。
「亀」は不老長寿、「鯉」は出世開運の御守護としてその姿を表しておられるそうなので、ぜひご利益を賜ってくださいね。
工房沙彩では、願いに応じたご祈願帳を販売しております。
よろしければ、ショップで確認してみてくださいね。