女神に幸あれ! 石長比売(イワナガヒメ)命(のみこと)
工房沙彩(こうぼうさあや)オリジナル「檜の木製御朱印帳・日本神話シリーズ」の神さまのご紹介です。
今回は「石長比売(イワナガヒメ)命(のみこと)」です。
こんにちは。京都にて、檜の御朱印帳やオリジナルの木製御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
さて本日は、前回ご紹介した「木花佐久夜比売(コノハナサクヤヒメ)命(のみこと)」のお姉さま
「石長比売(イワナガヒメ)命(のみこと)」です。
葦原中国(あしはらのなかつくに:人間界のこと)を治めるよう、天照(アマテラス)大御神(おおみかみ)から依頼され
地上に降りた、その孫の邇邇芸(ニニギ)は、
コノハナサクヤヒメに一目ぼれをしてしまい、結婚を申し込みます。
そのことを喜んだ、コノハナサクヤヒメの父上・大山津見神(オオヤマツミノカミ)は、
多量の結納品と共に、姉のイワナガヒメも一緒に嫁がせます。
しかし、イワナガヒメは醜い顔をしていたので、ニニギは返してしまいます。
… ホントに、コノハナサクヤヒメの妊娠を疑ったりと、
(「木花佐久夜比売(コノハナサクヤヒメ)」のブログで書いていますので、読んでくださいね)
この神さまには、呆れるばかりです。
するとオオヤマツミノカミは、
「イワナガヒメには、生まれてくる神の御子の命が、雨が降り風が吹いても動かない石のように続きますように。
コノハナサクヤヒメには、桜の花が咲くように、繁栄しますようにと、神へ誓って嫁がせました。
しかしイワナガヒメは返されたので、今後生まれてくる神の御子の命は、桜が散るまでの短いものとなるでしょう」
と伝えました。
古事記には
「このようなことがあり、現在に至るまで、代々の天皇の御命は、長くないのである」
と記されています。
神さまは永遠の存在ですが、その子孫である天皇に寿命があるのは、このようなことがあったから…というわけですね。
本当に気の毒なイワナガヒメですが、明るい説もあります。
古事記に登場する「木花知流比売(コノハナチルヒメ)」と同一では…という説です。
この女神の父上も、オオヤマツミノカミです。
この女神は、須佐之男(スサノオ)の御子の八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)と結婚しており、
その子孫には、大国主(オオクニヌシ)がいます。
年代的には、かなりの無理がありますが、それを無視するのが日本神話です(笑)
幸せになっておられることを、信じたいですね。
工房沙彩では「石長比売(イワナガヒメ)命(のみこと)」をモチーフにした御朱印帳を販売しておりますので、
よろしければ、商品ページで確認してみてください。