大国主命と最後の奥さまが祀られている、京都・出雲大神宮(いずもだいじんぐう)で御朱印
京都・出雲大神宮(いずもだいじんぐう)は「大国主(オオクニヌシ)命(のみこと)」がご祭神の神社です。
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
さて本日は「出雲大神宮(いずもだいじんぐう)」です。
ご祭神は「大国主(オオクニヌシ)命(のみこと)」 その奥さま「三穂津姫(ミホツヒメ)命(のみこと)」。
ご利益は「縁結び」「金運」「長寿」
さすが、モテモテの神さま・オオクニヌシだけあって、また新しい奥さまが登場しましたね(笑)
(初期に書いた「大国主命」を読み返していただければ幸いです)
ただ、この奥さま・ミホツヒメは「古事記」には登場しません。「日本書紀」に名前が登場するだけです。
私も、この奥さまの存在は知りませんでした(汗)
それなのに、ここ「出雲大神宮」では、オオクニヌシの奥さまとして堂々と鎮座されていますし、他にも祀られている神社があるようです。
なぜ、このように重要視されておられるのか。登場される少し前の神話からご紹介します。
皆さまは、日本神話に登場する「国譲り(くにゆずり)」をご存じでしょうか?
黄泉国(よもつくに)で須佐之男(スサノオ)命(のみこと)から、地上の出雲に宮殿を建て、国を作るように命ぜられたオオクニヌシは、各地を平定し、豊かな国を作っていきます。
それを見た天照(アマテラス)大御神(おおみかみ)は、自分の息子に地上を治めさせたいと思い、使者を出します。
そして、色々あったのですが、
(この神話は、機会があれば、ぜひ紹介したいです!)
結局オオクニヌシは了承し、幽界(死者の国)に隠れます。
すると、高皇産霊(タカミムスビ:前回の月読神社(つきよみじんじゃ)でも登場した、最初に天地が溶けあったものを作った神さま)は、そのオオクニヌシに、
「本当に地上を譲るつもりがあるなら、自分の娘・ミホツヒメを妻とし、八十万神(やそよろずのかみ)を率いて永遠に皇孫のためにお護りせよ」とおっしゃいました。
つまり、天津人(あまつかみ:天上の神さま)であるミホツヒメと、国津神(くにつかみ:地上の神さま)であるオオクニヌシとが結婚することにより、本意を確かめようとされたわけですね。
(地上の女性に未練はないな!ということでしょうか?(笑))
ただ、鳥取にある「出雲大社(いずもたいしゃ)」は、江戸時代まで「杵築大社(きつきたいしゃ)」と称していたそうで、それまでは「出雲の神」と言えば出雲大神宮を指していたとされています。
そのため「元出雲(もといずも)」の通称があります。
そこに、オオクニヌシの奥さまとして君臨しておられるのですから、きっと重要な位置づけがあったのでしょうね。
なんかよく、わからへんけど…
京都に出雲があるなんて不思議な気もしますが、もともと、御影山(みかげやま)を御神体山とする、太古より人々に崇められてきた場所であり、「国之常立(クニノトコタチ)尊(のみこと):日本神話における根源神)」が鎮まる聖地とされています。
京都市より北にある亀岡市にありますが、ぜひ足を延ばしてお参りしてみてください。
工房沙彩では、オオクニヌシを始め「日本神話」をモチーフにした、御朱印帳を販売しておりますので、よろしければ、ショップで確認してみてくださいね。