神さまの住む島・竹生(ちくぶ)島で御朱印
滋賀県・琵琶湖北部に浮かぶ「竹生島(ちくぶしま)」は、古来から「神の棲む島」と言われる無人島で「都久夫須麻(つくぶすま)神社、別名竹生島(ちくぶしま)神社」と「宝厳寺(ほうごんじ)」が祀られています。
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の木製御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳の和紙に新たな命を吹き込んだ「和紙香(かみこう)」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
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この夏休みに、おとなり滋賀県の琵琶湖北部に浮かぶ「竹生島(ちくぶしま)」に行ってきました。
以前から行きたかったのですが「いつでも行けるわ」と思っていたら、今になってしまいました(笑)。
竹生島は無人島です(夜は宿直の方のみおられるそうです)。
島の名前は「(神を)齋(いつ)く島」に由来し、その「いつくしま」が「つくぶすま」と変じ「ちくぶしま」になったそうです。
そして「都久夫須麻(つくぶすま)神社」は、公式に「竹生島(ちくぶしま)神社」と記されるようになりました。
(詳細な理由はわかりませんが… 明治時代は都久夫須麻神社でした)
竹生島神社のご祭神は「市杵島比売(イチキシマヒメ)命(のみこと)(弁財天)」「宇賀福神(うがふくじん)(白巳)」「浅井比売(アサイヒメ)命(のみこと)(産土神)」「龍神」の四柱です。
イチキシマヒメは「天照(アマテラス)大御神(おおみかみ)」と「須佐之男(スサノオ)命(のみこと)」の誓約(うけい)の際に生まれた女神です。
(過去のブログを読んでいただければ幸いです)
アサイヒメは、浅井岡(現在の金糞岳)の神さまで、伊吹山の神さま「多多美比古(タタミヒコ)命(のみこと)」の姪でした。
ある日、二柱は高さ比べをし、負けたタタミヒコが怒って、アザイヒメの首を斬ったところ、その首が琵琶湖に落ちて竹生島になったされています。
(怖っ!)
雄略(ゆうりゃく)3年(459)に、アサイヒメを祀る祠(ほこら)が建てられたと伝えられており、これをもって創建とされました。
そして、神亀(じんき)元年(724)、聖武(しょうむ)天皇の夢に、アマテラスが現れ、竹生島に弁財天(べんざいてん)を祀るよう神託(しんたく)があり、宝厳寺(ほうごんじ)を開かせたそうです。
平安時代、弁財天と同一とされるイチキシマヒメも祀られ、都久夫須麻神社と宝厳寺は次第に合一し、明治になるまで宝厳寺の一部として存在していたそうです。
敷地内にある「竜神拝所(りゅうじんはいじょ)」は、島の南側の突端に位置する崖(岩場)にあり、湖面が広がっています。
その波打ち際に「宮崎鳥居」と呼ばれる鳥居が建っており「かわらけ投げ」ができます。
湖におられる八大竜王に、願いを届けて成就してもらおうというもので、願いを託した「かわらけ」を、社殿から鳥居の建つ先の湖に向けて投げ、見事鳥居をくぐれば願いが叶うとされています。
鳥居の下は、投げられた「かわらけ」でいっぱいですね!
宝厳寺は「西国三十三カ所」の第30番目の札所です。
「西国三十三カ所」とは、大河ドラマ「光る君へ」でも登場した「花山(かざん)天皇」が、出家後に観音巡礼をされた場所です。
実は私も巡っていまして、今回の旅は、それが目的でもありました。
琵琶湖は、ご存じの通り日本最大の湖であり、かつ、400万年もの長い歴史をもつ日本最古の湖です。
周辺は整備されており、サイクリングやウォーキングで、琵琶湖を一周することもできます。
(一周200km!)
なにより、京都市の水道水は、ほとんど琵琶湖から供給されており、大変お世話になっております!
皆さまも、そんな琵琶湖、そして竹生島に、ぜひ訪れてみてくださいね。
工房沙彩では、アマテラスを始め「日本神話」をモチーフにした、御朱印帳を販売しておりますので、よろしければ、ショップで確認してみてくださいね。