神さまの集合地! 出雲大社(いづもおおやしろ)で御朱印
島根県にある「出雲大社(いづもおおやしろ)」は、「国譲り」の際「天照大御神(アマテラスおおみかみ)」の命令によって「大国主大神(オオクニヌシのおおかみ)」のために建てられた、壮大なる宮殿です。

こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の木製御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳の和紙に新たな命を吹き込んだ「和紙香(かみこう)」「和紙華(かみか)」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。

前回のブログで「これから紅葉が始まるので、(京都は)どうなってしまうのか…」と危惧しておりましたが、
先日、乗客満員のため、初めて市バスの乗車拒否を経験しました…(悲しい…)
さて、気を取り直し!
うちの職人さんが、島根県にある「出雲大社」に参拝し、写真を撮ってきてくれたので、ご紹介させていただきます。
ちなみに「出雲大社」の正式な読み方は「いづもおおやしろ」だそうです(知らなかった…)
ご祭神は「大国主大神(オオクニヌシのおおかみ)」
(出雲大社HPの通りに記載)
言わずと知れた「縁結び」の神さまですね。
出雲大社によると、これは単に男女のご縁だけではなく、人々を取り巻くあらゆる繋がりのご縁であり、広く人々と幸せのご縁を結んで下さる神さまなのだそうです。
また「だいこくさま」として慕われ、日本全国多くの地域でおまつりされています。
(オオクニヌシについて、過去に書いておりますので、読んでいただければ幸いです)
モテモテの神様! 大国主(オオクニヌシ)命(のみこと)(1)
モテモテの神様! 大国主(オオクニヌシ)命(のみこと)(2)

さて皆さまは、神無月(かんなづき:旧暦の10月)になると、出雲大社に全国から神さまが集まり、会議をされると聞かれたことはありますか?
(そのため島根県出雲地方では、同じ月を神在月(かみありづき)と呼んでいるそうです)
実は私は長らく「なんで伊勢神宮ではなく、出雲大社で集まんねん?」と思っておりました。
様々な説があるようですが、出雲大社のHPによると、「国譲り」の際、アマテラスはオオクニヌシに感謝し、
「この世の目に見える世界の政治(=顕露(けんろ))は、私の子孫があたることとし、あなた(オオクニヌシ)は目に見えない世界(=幽事(ゆうじ))を司り、そこにはたらく「むすび」の御霊力によって人々の幸福を導いて下さい」
と申されたそうです。
つまり「政治は私(アマテラス)の子孫がやるから、オオクニヌシは「縁結び」の力を使って人々を幸せにしてあげてな」って感じでしょうか。
こうしてオオクニヌシは、目に見えない世界を司られることになったそうです。
(「国譲り」についても、過去に書いております)
大国主命はここでも大人気! 京都・八坂神社の大国主社(おおくにぬししゃ)で御朱印
そして神無月に出雲に集まり「縁結び(誰と誰を結び付けるという細かい作業をされるそうです!)」や「来年の天候や収穫」など、人間があらかじめ決めることのできない(目に見えない)ことを、神議り(かむはかり:神さまの会議)にかけて決められるそうです。
ところで「お参りしている神社に、神さまがいない月があるなんて心配…」と思われる方、ご安心ください。
出雲に参集される神さまは、山野や河川などに住む「国津神(くにつかみ)」だといわれています。
高天原(たかまがはら)から降臨した天津神(あまつかみ)は、出かけないとされていますので、アマテラスやスサノオは、参加されません。
逆に参加されると、緊張感いっぱいになりそうですね(笑)

出雲大社には、境内の御砂をいただき帰って御守としたり、また屋敷の土地、あるいは田畑に撒き清めて神様のご加護をいただくという信仰が、古くからあるそうです。
ただ、いただいて帰るだけではダメだそうです。
まず、日本海に臨む「稲佐の浜(出雲大社より西へ約800メートル)」に行き、浜辺の砂を掻き採ります。
そして、境内に鎮座されている「素鵞社(そがのやしろ)」をお参りし、稲佐の浜で搔き採ってきたその砂を床縁下に置き供え、そして従来からある御砂をいただいて帰るというものだそうです。
うちの職人さんも、しっかりいただいて帰ってきていました(笑)
古来の出雲大社の本殿は、27階建てのビルに相当する高さだったそうです(証拠も見つかっているとか!)。
まだまだ奥が深い、この神々が集う聖なる大社に、皆さまもぜひお参りしてみてはいかがでしょうか。

工房沙彩では、オオクニヌシを始め「日本神話」をモチーフにした、御朱印帳を販売しておりますので、よろしければ、ショップで確認してみてくださいね。





