7月の京都は祇園祭(ぎおんまつり)でしょ!
コンコンチキチン、コンチキチン。 今年も祇園祭(ぎおんまつり)の季節がやってまいりました!
こんにちは。京都にて、檜(ひのき)の御朱印帳やオリジナルの御朱印帳、当社が考案した「ご祈願帳」、御朱印帳バンドやしおりなどの和雑貨を制作している「工房沙彩(こうぼうさあや)」です。
ご来店いただき、ありがとうございます。
本来なら、7月の京都は祇園祭一色ですが、今年もコロナウイルス感染症の防止のため、巡行(じゅんこう)をはじめとする一部の行事は中止となりました(涙)
でも、今年は一部の山鉾(やまほこ)が組み立てられ、私たちの目を楽しませてくれています。
昨日、帰宅途中に寄ってきましたので、皆さまにも祇園祭の気分をお裾分けいたしますね。
そもそも「祇園祭(ぎおんまつり)」は、千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入(きっぷいり))から31日(疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい))まで、1か月にわたって様々な祭事が行われる八坂神社(やさかじんじゃ)の祭礼です。
なかでも17日の前祭(さきのまつり)と、24日の後祭(あとのまつり)には、山鉾が巡行し、そしてそれぞれの宵山(よいやま:山鉾巡行の前日)には大勢の人々が訪れます。
(本来であれば…です(涙・涙))
〇長刀鉾(なぎなたほこ)
山鉾巡行の際には、必ずと言っていいほど、テレビやニュースに登場しますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
この鉾は、毎年必ず巡行の先頭にたちます。
人間の「お稚児(ちご)さん」が乗るのも、この鉾だけです。
鉾の頭の長刀は、疫病邪悪(えきびょうじゃあく)をはらうものとして、三条小鍛冶宗近(むねちか)の作が用いられていたそうです。
(現在は違うようです)
以前ご紹介した、粟田神社(あわたじんじゃ)の刀剣「小狐丸(こぎつねまる}」の作者ですね。
(過去のブログを読み返していただければ、幸いです)
装飾品にも、うっとりしますね。鉾は「動く美術館」とも言われており、ペルシャ絨毯(じゅうたん)など稀少な絨毯が使用されているようですが、現在は復元品だそうです。
〇函谷鉾(かんこほこ)
鉾の名は、中国戦国時代(前403~221)斉(せい)の公子・孟嘗君(もうしょうくん)が、鶏の声によって函谷関(かんこくかん)を脱出できたという故事にちなんで付けられているそうです。
〇月鉾(つきほこ)
鉾の頭に新月型(みかづき)を、真木(しんぎ:疫病の依代(よりしろ:よりつく代物)で鉾には必ず立っています)のなかほどには「月読尊(つくよみのみこと)」を祀っているので、この名で呼ばれているそうです。
来年は、例年通りの「祇園祭」となりますように、心から祈らずにはいられません。
皆さまも、どうぞお身体にはお気をつけてお過ごしください。